図面慣れする前に購入決定するマイホームは、プロの手ほどきがあると安心

土地を購入して注文住宅を建てる場合、住宅会社主導で土地選びを進めることもあります。
その中で、住宅会社を先に決めてしまってから、土地選びを進めるというやり方があります。
とはいえ、契約等までするのは本来の流れではないので、何らかのメリットを提示して、先に建物側の手続きを進めようとする会社や担当には注意が必要です。
その住宅会社や担当者を気に入り、絶対にそこでしか建てないというくらいに惚れ込んだ場合、先に建物を決めることで、土地以外に必要となる金額が見えてきます。
場合によっては土地選びを始める前に間取りを作ってもらうことによって、建物予算がある程度確定してきますし、必要な土地の広さや土地にかけられる予算も明確になります。
私がプロデュースする場合も先に間取りを作ることがありますが、より住宅会社が決まると建物金額がリアルに出ることになります。
不動産会社に土地選びの依頼をしていた場合、担当者がある程度長い間住宅営業として従事していたケースを除き、不動産のプロではあっても家づくりのプロではない方が多々いるため、家づくりの全体像を掴むことがなかなか難しかったりしますが、住宅会社と担当が決まっていれば、その都度建てるための必要な検討をしてくれますし、その住宅会社にとって建築の際にリスクになる部分も事前に分かるので、後から希望のモノが建たないなんてこともありません。
土地毎の良し悪しも、プロの視点で判断してくれるので、初めての経験でも安心して進めることができます。
土地選びはスピード勝負になることが多いですが、土地以外の検討項目がすべて決まっていれば、スムーズにスタートを切ることも可能です。
私が今の土地を購入した際は、情報を手にしてから3時間後には買付証明を入れています。
3時間は、すでに作ってある間取りをもとに、外部空間の確認や、間取りと予算の調整、周辺環境の確認、近隣にお住まいの方への聞き込みなど、かなり深い検討をしているので、すぐに決めたというわけでもありません。
それでも次の日には二番手が入っていたので、あのまま一日放っていたら、今この土地には住めていなかったのかもしれません。
住宅会社を先に決めるというのは、そういうメリットがあります。
逆に、候補くらいならまだいいですが、建物を完全に決めてしまった場合、土地と予算の融通が利かなくなってしまうというのが最大のデメリットです。
希望のエリアの土地が、予算内で芳醇に出てくるのであれば問題ありませんが、そういうケースは稀です。
思ったより土地が高かった場合は、建物の金額で調整することも本来出来るのですが、建物が決まっている場合は全体予算を上げるか、建物の大きさを削って金額を調整することしか出来ません。
結果的に、ずるずると時間だけが過ぎていくことになったり、エリアや条件よりも予算を優先せざるを得なくなり、もともとの希望エリアから離れてしまうというのも良くある話です。
マイホームプロデューサーのような、土地と建物両方の手ほどきが出来るプロが付いていれば、土地と建物を切り離した検討も可能です。
住宅ローンの種類にもよりますが、時には土地を購入してからゆっくりと住宅会社の検討を進め、納得した上で住宅会社との契約に進むという流れも出来ます。
つまり先に建物を決める場合のメリットを享受しつつ、デメリットになる部分を抑えることが出来る、それがマイホームプロデューサーの活用法です。






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