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自己資金を貯めて損をする?

 セミナーの中でもお伝えしていることですが、頭金として自己資金を貯めることで、逆に損をしてしまうことがあります。

 

 そういうと、え?と驚かれるかもしれませんが、事実です。

 

 昔は借入金利が高く、預貯金金利も高かったので、しっかり頭金をいれることが大事でしたし、貯めることで損をすることなんてそうそうなかったでしょう。

 

 例えば、預貯金金利が6%だったバブルの頃、100万円を12年預けておくと倍の200万円になりました。すごいですよね。

 それが今の0.001%などの低金利下では、倍になるまでになんと72000年もかかります。今から72000年前というと、ネアンデルタール人の時代というから驚きです。

 逆に借入金利はその時8%くらいだったので、借りた額の3倍もの金額を返済しなければなりませんでした。

 つまり、しっかり貯めて、出来るだけ借りないという選択が正しかったのです。

 

 

 しかしこの低金利下に置いては、それが当てはまらないのです。

 

 自己資金を貯めても損をしないのは、結果的にオールキャッシュになる方と、家賃がない、もしくは極端に安い場合です。

 

 セミナーでは一つの例として、家賃が6万円で、住宅ローンとしての支払いは月々10万円というケースで、3年間自己資金を貯める形のシュミレーションを紹介していますが、その場合で、3年間で108万円も損をしてしまう形になります。

 これは、家賃という、言い方を変えれば他の方の資産を作るお金を払いながら現金を貯めるという行為と、結果的には住宅ローンを借りる事実が変わらない、そして貯めている間に定年までの期間が迫ってくるというスケジュール的な問題との兼ね合いで起こるものです。

 オールキャッシュになるか、家賃がない場合は、それがないのでまだ意味があるということです。

  

 自己資金を頑張って貯めて、結果的に損をしていたなんて悲しすぎます。

 

 だからといって焦って計画する必要はないでしょうが、ちゃんとした情報をもとに、「自分で選ぶ」ことが大事だと考えています。

 

 詳しくは、「ライフプランから考える資金計画」で紹介いたします。

 個別のご相談でも対応いたします。

 


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