住宅会社のPRには、夢を広げるというやり方もありますが、もう一つあるのが、恐怖心を煽るというやり方です。
大手と言われるところは、どんな業界に関しても、この恐怖心を煽るというのが手法として取り入れられています。
例えば火事は15分に一回の割合で起こっています。確かにそれは事実なのでしょう。そうやって火事に対する恐怖心を煽り、火事に強い家はこうしないと実現できないと、自分の強みの部分に焦点を当てていくわけです。
では今までの人生の中で、隣の家が火事になったことは何回あるでしょうか。私は見える範囲の家が火事になったのが2回で、どちらもリフォームで住み続けられるくらいの被害に留まりました。
隣の家が火事になったとして、燃え移るような距離に何軒家があるでしょうか。うちは一軒だけです。
つまり可能性として本来は少ないものを、ものすごく可能性として高いものとして、顧客の恐怖心を煽ってくるわけです。
もちろんそれについて気を付けなければならない立地の方もいらっしゃるでしょう。
そして備えあれば憂いなしというように、安心の為に準備をすることも大事でしょう。
しかし何を優先していくかという中において、ちょっと冷静になって考えなければならないことも、住宅会社のPRの中には隠されていることもあるのです。
一歩引いてみるという視点も、家づくりにおいては大事な見方です。
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